真理のみことば伝道協会

カルト宗教被害者の皆様の問題解決のお手伝いをさせて頂いております。

 幼少期にエホバの証人の長老から性的虐待を受けた、米国サンディエゴの男性の訴えが10月31日に認められ、それに対してものみの塔聖書冊子協会は、被害者に1350万ドル(約15億円)の損害賠償の支払いが命じられました。被害者はホゼ・ロペス(35歳)など8人で、1982年から1995年まで、ゴンザロ・カンポス(リンダヴィスタ・スペイン語会衆長老)から虐待を受けています。弁護士アーウィン・ザルキン氏の話によると、裁判官が判定した高額な賠償金はロペスさんが受けた虐待の衝撃の大きさを反映しているそうです。ロペスさんは未だに、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状、依存症や信頼感の欠如などの問題で苦しんでいる、とのことです。更に、ザルキン氏は、「損害賠償はものみの塔が何年もの間、この問題を隠蔽し、複数の子供たちが傷つく結果を招くことになった許しがたい行為に対応したものである。彼らは犯罪を保護し、かくまったのである」と述べています。

この道しかない

2015年1月6日(火)

 先月、行なわれた選挙の時に、何度も目にしたり、耳にしたりした言葉、「この道しかない」。安倍首相が自分の景気対策への支持を訴えるために掲げた、とても分かりやすいスローガンですが、安倍首相の自信(信念)の強さを表していると言えます。また、判断に迷っている人々の心を動かすための心理的なテクニックだと考えることもできます。
 カルト化した宗教団体においても、「教祖」とされている人間は、しばしば、信者たちに対して宣言します。
 「この道しかない。私に従うのでなければ、救われることはない。何も考えずに、黙って、私について来なさい。」
 自信のない人間にとっては、非常に力強く聞こえる言葉です。また、ある種の希望や生き甲斐を与えるものでもありますが、問題は、どこまでその言葉を信用できるか、ということです。安倍首相にしても、あるいはカルト教団の指導者にしても、彼らはあくまでも人間です。嘘をつくこともあるし、自分の語ったことを実現できないこともある、弱い人間です。ですから、私たちは社会生活を送るうえで、それなりの分別力・識別力が求められています。勿論、人間不信に陥ることも問題ですが、相手の言葉を鵜呑みにせず、自分でよく考えて、念入りに調べ、判断しなければなりません。物事を判断するプロセスの中で、まず重要なのは、はっきりとした信念、あるいは価値観を持つことです。クリスチャンの場合、その信念は聖書に基づいています。
 「どのようにして若い人は自分の道をきよく保てるでしょうか。あなたのことばに従ってそれを守ることです。・・・・・・あなたに罪を犯さないため、私は、あなたのことばを心にたくわえました」(詩篇119:9,11)。
 人間の言葉と違って、聖書は絶対的な信頼に値します。それは、神のみことばであるからです。聖書の神は、必ず、ご自分の約束を守られるお方です。
 もう一つ、物事を判断する時に大事なのは、神の導きを祈り求めることです。私たちは日常生活の中で、聖書が直接、言及していない問題に突き当たることが多々あります。就職、住居、結婚などですが、神のみこころがなるように祈る時に、不思議に、「この道しかない」という確信に至らせていただけます。
 「たとい主があなたがたに、乏しいパンとわずかな水とを賜っても、あなたの教師はもう隠れることなく、あなたの目はあなたの教師を見続けよう。あなたが右に行くにも左に行くにも、あなたの耳はうしろから『これが道だ。これに歩め。』と言うことばを聞く」(イザヤ書30:20-21)。
 今年も、きっと想定外の出来事が多数、起こるでしょう。難しい判断を迫られることもあるかも知れませんが、神の守りと導きの中で、「この道しかない」という絶対的な確信が持てる人は、幸いです。

「全能神」の二人の信者が処刑

2014年10月31日(金)

中国の公安局から、カルト(邪教)と見なされている「全能神教会」(別名:「東洋の稲妻」)の二人の信者が10月11日、中国当局によって処刑されました。二人は去る5月に、山東省のマクドナルド店舗内で客の女性に勧誘の目的で話しかけ、電話番号を聞き出そうとしたところ、断られたために、女性の頭を椅子などで殴ったうえ、足で蹴ったりなどして死亡させました。二人は警察の調べに対して、「彼女の中に悪霊が宿っていた。その悪霊をやっつけようとしただけだ」と弁明していたとのことです。1989年にZhao Weishanという中国人によって創立された「全能神」は、1990年にキリストが再臨したと主張するグループですが、その「再臨のキリスト」は創立者の妻、Yang Xiangbinという女性だそうです。

 先月、ランダル・ウォーターズ氏(元ものみの塔本部奉仕者)のウェブ・サイト(freeminds.org)に、ネストル・クイーラン氏とのインタビューの映像が公開されました。クイーラン氏は1961年にエホバの証人として洗礼を受け、1967年から1977年にかけて、スペインで宣教師として働きました。その伝道活動の中で、当時のスペイン政権に迫害され、投獄されることも2回ありました。ものみの塔協会から、その功績が認められ、地域監督に任命され、やがて1977年にニューヨークにある本部に招かれ、3年間、『新世界訳聖書』のスペイン語版の翻訳に携わることになりました。しかし、クイーラン氏が本部で目にしたものが、彼に大きな衝撃を与えました。働いている人たちの中に、怒りや悲しみを抱えている人、極度のストレスや恐怖の中で生活している人が余りにも多かったのです。彼は毎日のように、苦しんでいる人々の相談役を引き受けることになりましたが、その時、彼が考えたことは、「ここには、神のみわざは現れていない」ということです。そのことについて、当時、統治体の成員の一人だったレイモンド・フランズ氏に打ち明けました。フランズ氏も同じような疑問を持っていたことを知ると、「私はなぜ、ここにいるのか」と真剣に考えるようになり、1980年にベテル本部を去ります。クイーラン氏は近々、自分の体験をまとめた本を、スペイン語と英語で出版する予定です

「イスラム国」の脅威

2014年10月31日(金)

 最近、イラクを拠点とする国際テロ組織「イスラム国」のことがテレビのニュースなどで取り上げられています。アルカイダ系組織の流れをくむ武装勢力です。今、イラクとシリヤで活動しており、目的はコーランの教えを厳守するイスラム国家の樹立にあります。また、世界中のイスラム教徒に対する宗教的権威を主張して、欧米の住民を殺害するように働きかけています。非常に恐ろしい話ですが、アメリカ人の間で、13年前のアルカイダによる同時多発テロ事件の恐怖がよみがえっています。
アルカイダのルーツをたどると、意外な歴史的出来事が影響していることが分かります。それは、1948年に起こったイスラエルの再興と、その後、何度も繰り返されるイスラエルとアラブ諸国との間の戦争のことです。イスラエルが奇跡的に、2000年ぶりに国として誕生し、また1956年、1967年、1973年にアラブ諸国の総攻撃を受けても、徹底的に勝利を収めたということは、アラブ諸国のイスラム教徒にとっては、言葉では言い表せないほどの衝撃を与えました。そこで、ある真面目なイスラム教徒は考えました。
「このような悲劇が起こったのは、我々に対するアラーの裁きだ。我々は欧米の影響を受け過ぎて、コーランの教えから離れ、堕落してしまった。コーランに立ち返らなければならない。コーランの教えを土台としたイスラム国家を世界中に樹立させなければならない。また、ジハードをして、そのビジョンに反対する人々をことごとく殺さなければならない。特に、イスラエルを支援する米国は、大サタンであるから、徹底的にやっつけなければならない。」
これが、いわゆるイスラム原理主義の元となった発想ですが、オサマ・ビン・ラディンなどがこれを掲げて、アルカイダなどの過激派組織を設立した訳です。テレビで何度も報道されていますが、「イスラム国」は、イギリスやフランスの記者を捕まえて殺害し、その映像をインターネットで流しています。また8月に、日本人をも拘束しています。更に、イラクの北部にいるクリスチャンに対して、凄まじいほどの迫害を行なっています。
こうして、宗教は時々、恐ろしいものになってしまう場合があります。どんな間違ったような、極端な教えであっても、神の名によって語られると、人々は神の意志だと信じて、命懸けでそれを守ります。神の喜ぶことだと思い込ませられれば、どんな極悪非道なことでも、平気でやってしまうのです。
拡大する「イスラム国」の脅威に対して、アメリカ合衆国などは空爆を続けていますが、余り効果がないようです。その一つの理由は、日本を含む世界各地から、「イスラム国」のビジョンに賛同した若者たちがどんどんイラクに集合し、「聖戦」に加わろうとしているからです。彼らは、カルトに入信する若者と同様に、人間社会に失望し、生き甲斐を求めています。ですから、今、最も必要なのは、悩む若者の不満に耳を傾け、健全な宗教のあり方を指し示すことだと言えるかも知れません。
「私の兄弟たち。あなたがたのうちに、真理から迷い出た者がいて、だれかがその人を連れ戻すようなことがあれば、罪人を迷いの道から引き戻す者は、罪人のたましいを死から救い出し、また、多くの罪をおおうのだということを、あなたがたは知っていなさい」(ヤコブの手紙5章19―20節)。
私たちの周りにも、危険な思想や生き方から救われるべき若者はいないでしょうか。機会があれば、暖かい愛の手を差し伸べていきましょう。

カルトの脱会者による自助グループ
元カルト信者の集い
 カルトの脱会者による自助グループ『いたんだ葦の会』が1月22日(月)午前10時半より、埼玉県新座市にあるカルト研究リハビリ・センター(西武池袋線東久留米駅より徒歩25分)で開催されます。学びのテーマは、『カルトにおける入信・生活・脱会 パート3』です。参加ご希望の方は、真理のみことば伝道協会の本部まで、お問い合わせ下さい(090-8044-5751)。

マインド・コントロール問題対策DVD発売へ
 日本脱カルト協会より、『カルト:すぐそばにある危機』というDVDが制作され、発売されることになりました。若者はなぜカルトに惹かれるのか。どうして入信してしまうのか。そして、いったん、入ったらなかなか抜け出せないのはなぜなのか。ドラマ、シミュレーション、また実際の元カルト信者の体験談などから、カルト問題の謎を明らかにして行きます。定価は8,000円で高めですが、カルトの勧誘から学生を守るため、高校や大学などの現場で使えるDVDです。
ご注文は、ファックス046-263-0375、メール info@jscpr.org までお問い合わせください。

真理のみことば伝道協会主事
ウィリアム・ウッド
東京都東久留米市幸町
電話:090-8044-5751

「カルト宗教にだまされないために」ウィリアム・ウッド氏fromHarvest Time Ministries on Vimeo.