真理のみことば伝道協会

カルト宗教被害者の皆様の問題解決のお手伝いをさせて頂いております。

 10年ほど前から山中を放浪して、各地で住民とトラブルを起こしている白装束キャラバン。日本のワイドショーが連日のように追いかけている「パナウェーブ研究所」とは、一体、どのような団体なのでしょうか。マスコミに対して「宗教ではない」と言っていますが、実際はどうなのでしょうか。

 教祖は千乃裕子という、69歳の女性です。弟子たちの間では、「ミカエル大王妃様」と呼ばれています。大阪で生まれ育った千乃氏は、近所の人々から、「変わり者」と見られていたようです。突然道端で立ち止まって考え込んだり、道で人に会っても挨拶しなかったり、商店街にある店をしばらく覗き込んでから黙って立ち去ったりするといった奇妙な行動が話題を呼びました。また更に、千乃氏が30代後半になってからのことですが、「ストリーキング事件」(一時アメリカで流行っていた習慣で、裸で街の中を走ること)を起こすこともあったといいます。大学卒業後、大企業に就職した千乃氏でしたが、失恋や仕事のミスが重なり、人間不信に陥ったために退職して、自宅で英語塾を開きました。その頃から、千乃氏は、宗教団体「GLA」の創始者、高橋信次氏の教えに接して入信。釈迦の生まれ変わり、あるいは真のメシヤとされていた高橋氏は、元々、電子工業会社を経営していた人ですが、同社は、「真の人間性を尊重し、企業活動を介在として出会う人々が生命の可能性を開花できる環境をつくる」を目的に掲げており、明らかに単なる営利企業と異なる性格を持っています。また、「電磁波妨害対策製品の開発」も事業の一つとしています。

 千乃氏は、GLAの中で、やがて重要な地位を得るようになりました。しかし、1969年に高橋氏が急逝すると、権力争いが生じ、教団を追われ、1977年に独自の団体、「千乃正法」を設立。初めは、自宅の英語塾に来ていた子供に伝道して、近所に住む3人の女子高校生を弟子として獲得します。その後、『天国の扉』などの本を出版し、更に信者を増やしていきました。今現在、その数は1,000人を越えています。

 千乃正法は、電磁波が重なることにより発生する「スカラー波」によって自然環境が破壊され、動植物の生命を危うくし、人類滅亡に至り、地球崩壊をもたらすと主張しています。「パナウェーブ研究所」(福井県)は、そうした電磁波汚染による自然環境や人体に与える影響について調査したり、研究したりするための場所とされています。やがて、千乃氏は「共産ゲリラからスカラー電磁波の攻撃を受けている」と主張するようになり、電磁波を避けるために白い木綿の布や渦巻きマークのシールを張ったり、室内に観葉植物を置いたりしていましたが、1993年頃から、電磁波の少ない場所を探すために、度々、車で出掛けるようになりました。いわゆる「白装束キャラバン」の始まりです。「電磁波の攻撃の的となっている」(地球とすべての生命の犠牲を一身に背負っている?)千乃氏は、末期ガンで余命は短いと言われています。しかし、それにもかかわらず、「日本を舞台とした善と悪の最終決戦への最前線にて大使命の御敢行を貫き続けておられる」というのです。千乃氏が入院しない理由について、ある信者は次のように説明しています。

 「千乃正法の医学は、現代医学より進んでいます。医学に精通した霊がいるからです。もし入院すれば、先生は1~2週間で亡くなってしまうでしょう。」

 同信者はまた、こう付け加えます。

 「本当は秘密なので言えないのですが、先生は亡くなったほうが楽なんです。高いところに上がれるのは間違いないんですから。それを今は、地球のため、人類のために活動を続けているんです」(『週刊文春』、2003年5月15日号、30頁)。

 言うまでもなく、渦巻きマークや木綿の白布で電磁波を妨げるという科学的な合理性は全くありません。また、教団のメンバーが携帯電話、デジカメラ、自動車など、電磁波を発生する物を使用していることに、大きな矛盾が見られます。

 被害妄想とも言える、教団の電磁波へのこだわりようは、いくつかの不可解な事件の引き金となっているのではないか、と指摘する声もあります。1998年2月20日、香川県坂出市で高圧電線の鉄塔が倒されました。鉄塔を固定していたボルト80個中76個が外されていました。この事件をパナウェーブ研究所に直接結び付ける証拠は出ませんでしたが、教団の車を目撃したと証言する人がいます。更に、その直後に、広島県の三次市では、「高圧電線からのスカラー電磁波が体を蝕む」と書かれたビラが撒かれました。その時も、キャラバン隊が再三目撃されています。

 同教団のもう一つの特異な主張は、「第十惑星の接近で地球に大異変が起こる」というものです。それによると、第十惑星ニビルが3675年ぶりに地球に再接近し、大津波が起こって日本は飲み込まれてしまうそうです。この非常事態に備えて、教団はマグニチュード15の地震にも耐え得る避難用シェルターを八ヶ岳に設けています。視察した地元の関係者の話によると、建物の内部には犬や猫が約40匹のほか、豚、カラス、イグアナが収容されているといいます。ちなみに、前回のニビルの接近がノアの箱舟の時だったと教団は主張しています。クリスチャンだった母親の影響で学生時代に洗礼を受けたとされる千乃氏は、現代版ノアの箱舟を作った、ということでしょうか。当初、ニビルが最も地球に接近するのは5月15日のはずでしたが、「日本列島を覆うS波攻勢とアンドロメダ星雲他の星雲との引力圏の微妙な重力バランス」により、「5日から1週間近く延びる」のだそうです。更に、教団の文書の中に、「今は、地球での善悪の最終戦の最中である」とか、「水没する財を天に積み、大王妃様のために戦い抜こう」とか、「もし人々が天の御警鐘に従わず、千乃様の死をもたらすようなことがあるなら、全人類を一挙に滅ぼそう」とかいうような恐ろしい言葉があります。ですから、25年前の「人民寺院」(南米のガイアナで912人もの自殺者が出た惨事)の悪夢が再び訪れる可能性が十分あります。

ボストン・チャーチに改革?

2012年2月16日(木)

 1979年に、アメリカのマサチューセッツ州でキプ・マキーンによって設立された、いわゆる「ボストン・チャーチ」(正式名:インターナショナル・チャーチ・オブ・クライスト)において、大幅な改革が起こりつつあるようです。当教団は、マインド・コントロールに近い「弟子訓練」や排他性のゆえに、一般 のキリスト教会から「異端」、または「カルト」と見られていましたが、最近、幹部たちの中に教団の権威主義的な在り方に疑問を持つ人が現れ、悔い改めや組織の体質の改善を呼びかけています。そのうちの一人はヘンリー・クリートという人で、2月3日に論文をインターネットで発表しています。論文の中でクリート氏は特に、組織の権威主義、伝道実績に対するこだわり、指導者層の高慢、富に対する欲を指摘していますが、彼の悔い改めの呼びかけが、他の指導者たちにどれほど受け入れられているか、まだ不明です。もし、教団が基本的な変化を遂げることになれば、まさに画期的な出来事です。「カルトの悔い改め」は恐らく、歴史上、今回が初めてなのでしょう。

 今、『東洋の稲妻』(Eastern Lightning)という名のカルト教団が、中国のキリスト教会に多大なダメージを与えています。1989年に、Zhao Weishanという中国人によって始められた当教団は、敬虔なクリスチャンを装った信者を教会に忍ばせ、布教活動を行っています。信頼関係を築いた後、牧師や信徒を集会に誘ったり、多額のお金で誘惑したりします。異性を使って、性的誘惑もするようです。それでも改心させることができない場合、拉致して洗脳したり、拷問したり、麻薬を飲ませたりすることも平然と行うという報告もあります。拉致されたクリスチャンの数は数千人、行方不明者も数百人いる模様です。『東洋の稲妻』は、マタイの福音書24章27節から取られた名称です。「人の子の来るのは、いなずまが東から出て、西にひらめくように、ちょうどそのように来るのです。」教団の主張によると、人類の歴史は三つの時代に分かれているそうです。律法の時代、恵みの時代、王国の時代です。今が「王国の時代」であり、もはや恵みが与えられることなどなく、ただ神の裁きを待つのみだ、というのです。また、1990年にキリストが再臨したと言っていますが、それが何と、中国人の女性だ、ということです。しかし、 「再臨のキリスト」の居場所を知る信者がいないようで、空想的人物である可能性が大きいと言えましょう。いずれにしても、「再臨のキリスト」を信じる者は、聖書を捨てるように強制されます。創立者のZhaoは2000年に、「宗教的迫害」を理由に、亡命者としてアメリカに渡っており、そこから指揮を執っているようです。信者数は既に、数百万人に上ると見られています。また、地方の共産党内の実力者を味方につけており、政治的影響も増しています。更に、シンガポールにある企業の経済的支援もあり、そのお金を使って、貧しい牧師たちを誘惑する訳です。これ以上、被害が広がらないように、『東洋の稲妻』の実態に関する情報が公開されること、また、中国の教会内で一層の健全な聖書教育が行われることが緊急課題です。

ものみの塔会長 死去

2012年2月16日(木)

 去る3月22日に、ものみの塔聖書冊子協会の第5代目の会長、ミルトン・ヘンシェル氏が死にました。82歳でした。ヘンシェル氏は1948年から正規開拓者となり、その後、ニューヨークのベテル本部で管理職を務めることになりました。1980年代(前半?)から統治体の成員となり、1992年12月30日に、会長に選任されました。同氏は世界各地で講演活動をし、多くの国の支部設立にも貢献しています。誰が次の会長に選ばれるか、まだ不明ですが、「イエス・マン」として組織の中で育った高齢の統治体成員の中から、強い指導力を発揮できる人間はいないでしょう。

浅見定雄氏 高裁でも勝訴

2012年2月16日(木)

 カルト問題の権威者浅見定雄氏(東北学院大学名誉教授)が雑誌執筆者の室生忠氏、編集長の篠田博之氏と有限会社創出版を名誉毀 損で訴えた裁判の控訴審判決が1月29日、東京高裁でありました。裁判長は、創出版と室生忠氏の控訴をいずれも棄却し、一審の東京地裁同様、創出版と室生氏、篠田氏に慰謝料など90万円の支払いと、謝罪広告を『創』誌に掲載するように命じました。事件の発端は、月刊『創』に2000年3月号から8月号まで室生氏が執筆した「知られざる『強制改宗』をめぐる攻防」という記事。その中で、室生氏は、「浅見牧師は暴力を是認し、統一協会信者の強制脱会を図り、全国的組織を通 じこれを指導している」と述べていますが、浅見氏に対する直接の取材をせず、統一協会側の資料提供に全面 依存しました。その結果、事実の記載を誤ったと、裁判長は結論づけています。

カルトの脱会者による自助グループ
元カルト信者の集い
 カルトの脱会者による自助グループ『いたんだ葦の会』が3月27日(月)午前10時半より、東京都東久留米市にあるカルト研究リハビリ・センターで開催されます。
今回は、特別ゲストとして、ジャン・ドウゲン師夫妻が参加されます。元カルト信者を励ますためのメッセージを語っていただく予定です。参加ご希望の方は、真理のみことば伝道協会の本部まで、お問い合わせ下さい(090-8044-5751)。

マインド・コントロール問題対策DVD発売へ
 日本脱カルト協会より、『カルト:すぐそばにある危機』というDVDが制作され、発売されることになりました。若者はなぜカルトに惹かれるのか。どうして入信してしまうのか。そして、いったん、入ったらなかなか抜け出せないのはなぜなのか。ドラマ、シミュレーション、また実際の元カルト信者の体験談などから、カルト問題の謎を明らかにして行きます。定価は8,000円で高めですが、カルトの勧誘から学生を守るため、高校や大学などの現場で使えるDVDです。
ご注文は、ファックス046-263-0375、メール info@jscpr.org までお問い合わせください。

真理のみことば伝道協会主事
ウィリアム・ウッド
東京都東久留米市幸町
電話:090-8044-5751

「カルト宗教にだまされないために」ウィリアム・ウッド氏fromHarvest Time Ministries on Vimeo.