真理のみことば伝道協会

カルト宗教被害者の皆様の問題解決のお手伝いをさせて頂いております。

レイモンド・フランズ氏、死去

2012年2月16日(木)

 ものみの塔聖書冊子協会の元統治体成員で、組織の腐敗した体質を暴露した『良心の危機』の著者であるレイモンド・フランズ氏は六月二日に亡くなりました。88歳でした。1971年に統治体のメンバーとなったフランズ氏は、統治体の権威主義、非聖書的な行動と決断、偽善等に失望し、1980年にものみの塔を脱会。その後、執筆活動による組織の糾弾をすると同時に、組織に疑問を持っている現役信者、及び元証人の相談カウンセリングに専念していました。
 フランズ氏が亡くなって一週間後(6月9日)に、同じく統治体のメンバーだったセオドア・ジャラズも八五歳で、エホバの証人としての生涯を閉じました。他の成員から「ボス」というあだ名をつけられたジャラズは、一九七三年に統治体の仲間入りを果たしましたが、組織の「保守派」のリーダー的存在となりました。その融通の利かない、超保守的スタンスによって、多くのエホバの証人を苦しめたと言われています。その顕著な一例として、児童に対する性的虐待で長老が訴えられた場合、ジャラズは速やかに地域監督を派遣し、「訴えを止めないと排斥にする」と被害者を脅し、黙らせようとしました。その地域監督の中に、ガイ・ピアースという人がいますが、彼は後に(組織への忠誠の見返りとして?)、統治体のメンバーに任命されました。

 韓国の万民中央教会の創始者イ・ジェロクは罪のない人間で、キリストと同列の存在とされています。神の右の御座にはイエスが座っており、左は空いていましたが、イ・ジェロクは左の席に座る権限を得たと言います。イ・ジェロクの霊は会員を回り、貧しい人を助け、病人を癒し、問題を解決すると教えます。「私の霊は眠る暇がない。神と同じように眠ることもまどろむこともない。神の光と完全に合体している。昼は太陽、夜は月、蛍光灯の中にもイ・ジェロクの霊がある」と主張します。「今週、月を見ると私の顔が映る」と信徒に教え、「見た人は手を挙げなさい」と言うと全員が手を挙げます。次の週に「太陽を見ると私の顔が映る」と教えると、やはり全信徒が「見た」と手を挙げます。霊的な目が開かれた人だけが見えるということになっているために、信者たちは「神のしもべ」からの評価を求めて、あるいは「霊性の低い者」とのレッテルを貼られることを恐れて、そのような現象が起きます。ある徹夜祈祷会で、イ・ジェロクが「今晩、神様が来られる。自分が神様を呼び寄せるので、父も子も聖霊も来られる」と話しました。教会員は皆、白い衣を着て教会に集まりました。イ・ジェロクも同じように白い衣をまとって登場し、講壇の左の席に座りました。真ん中と右の席は空いていましたが、真ん中には父なる神、右にはイエス様が座ると言いました。全員が沈黙して神様が来られるのを待っていると、いきなり放送室から声がしました。「皆さん、静かにしてください。罪ある人の目には見えません。罪のない人には見えます。」すると、一人の女性が「見えた!」と叫びます。そのあと次々に、「私にも見える!」と叫び始めました。そこで、また放送室からアナウンスが流れます。「神様は今、イ・ジェロク牧師先生を抱き締めています。イ・ジェロク先生は神様が愛している終末のしもべです。」イ牧師は「今、神様が帰ります。さようなら。拍手しましょう」と言ってから、説教を始めます。「私は神が遣わされた終末の神のしもべ。私が呼べば、神様もイエス様も聖霊様も来られる。イエス様は旧約の約束を成就したが、私は新約の約束をすべて成就しました」と語ったとのことです。

カルトによる愛と憎しみと虐待

2012年2月16日(木)

 市から委託されて、虐待児を預かる奉仕をしておられる牧師から、次のような話を聞きました。女の子をお風呂に入れようとして、服を脱ぐように言いましたが、脱ごうとしません。やっとなだめすかして、服を脱がせたら、全身があざだらけで見るのも恐ろしく、全身が震えたと話してくださいました。この子にとって服を脱ぐことは虐待されることだったのです。あざはやがて消えていくでしょうが、この子の心のあざは、癒し主イエス様に会うまでは一生消えることが無いでしょう。

 虐待する親にも、愛はあります。しかしそれは非常にゆがめられたものです。理由は、同じような歪められた愛で育てられたからです。自分の思いどおりに行くときは、溺愛します。しかしそうでない時は怒りと憎しみに急変します。泣き止まない子供を見て、どうして泣き止まないのかその子の立場に立って、おなかがすいているのか、オムツが汚れているのか、熱があるのか、どこかが痛いのかと原因や理由を探そうとするのが普通の親です。しかし虐待をする親は泣き止まないという行動だけに目がいってしまい、それを止めようとします。そのために怒鳴りつけたり、暴力で黙らせようとしたり、寒いベランダに何時間も放置したり、何回も水の中に顔を突っ込んだりして、やがてエスカレートして死に追いやってしまうのです。

 カルト的傾向のある牧師の下でマインドコントロールされ虐待された人々の相談を受けているうちに、幼児虐待と非常によく似た共通点があると感じました。このような牧師自身が過去に心に傷を受けていて、癒されないまま(多くはそのこと事態に気づいていません)牧師という仕事についています。キリストの無上の愛に触れて人一倍感動して献身します。弟子訓練という言葉が良く使われますが、キリストの弟子を養成することが目的ですが、いつの間にか自分の手足(ややもすると霊的奴隷)になる自分の弟子作りになっていくのです。自分の思いどおりに従ってくる弟子にはラブシャワーを注ぎ続けます。しかし牧会、伝道が思いどおり行かなかったり、信徒が自分の考えどおりに従わなかったりした時、自己中心の愛は急変して怒りと憎しみに変わるのです。訓練と称して、支配や暴力や虐待に走るのです。

 異端の教祖たちもそれと共通している面が多くあります。そのような指導者の下で働き続ける弟子たちの共通点は、いつのまにかマインドコンロールされているので、イエスマンがほとんどです。自分で考えることがストップしてしまい、指導者の言いなりになることが一番楽な生き方になってしまいます。言うことを聞いていれば、リーダーからほめられ、愛されますので満足します。しかしやがてこのように育った弟子は、自分がリーダーになった時に、まるでコピーされたかのように同じタイプのリーダーになって行きます。どこかで勇気を奮って過去の支配者の影響を切断することが大切です。(「ジャパン カルバリー クルセード」〈福澤満雄代表〉の月刊誌より)

 130年前から、何度も世の終わりを預言しては教理を訂正してきたものみの塔協会は、4月15日に発行された『ものみの塔』誌において、「新たな光」を発表しました。「世の終わりを見る世代」に関する教理訂正ですが、長年、組織が主張していたのは、1914年の出来事を見た世代がなくならないうちに世の終わり(ハルマゲドン)が来るということです。

 「またきわめて重要な点として、本誌は、1914年の出来事を見た世代が過ぎ去る前に平和で安全な新しい世をもたらすという、創造者の約束に対する確信を強めます。」(『目ざめよ!』誌1995年10月22日号、4頁)。

 この預言は、エホバの証人の伝道活動の大きな原動力となっていましたが、常識的に考えても、組織はこれを支持することができなくなり、「期限切れ」と見なし、1995年11月1日の『ものみの塔』誌において、撤回しました。

 「これまでにエホバの民は、このよこしまな体制の終わりを見たいと切に願うあまり、『大患難』の始まる時を推測しようとしたこともあります。しかし、わたしたちは、一世代が何年あるいは何日に及ぶのかを推測することによってではなく、喜びにあふれてエホバを賛美する点でどのように『自分の日を数える』かについて考えることにより、『知恵の心をもたらし』ます。(詩篇90:12)イエスの用いた『世代』という表現は、歴史上のある時期に住み、他と異なる一定の特徴を備えた同時代の人々をおもに指しています。・・・・『この世代』とは、キリストの再臨のしるしを見ながらも自分たちの道を改めない、地のもろもろの民のことであると考えられます」(17、19頁)。

 こうして、「終わりを見る世代」は、1914年の出来事を見た世代ではなく、1914年以降に起こっている「しるし」(戦争、疫病、地震等)を見た悪人たちであるということになりました。ところが、2008年2月15日号の『ものみの塔』誌において、「世代」は「忠実な油注がれた者たち」に変わり、1914年に生きていたそのグループの最後の人がなくならないうちに世の終わりが来る、と発表されました。明確な目標を失った信者たちの伝道の意欲を再び呼び覚ますための処置だったのか、元の解釈に戻ってしまった訳ですが、「1914年に生きていた油注がれた者たちはほとんどいないのではないか。あるいは、仮に生存していたとしても、近い将来に完全に死に絶えるから、再度、偽預言の弁明をすることになるのではないか」という疑問に答えるために、2010年4月15日号の『ものみの塔』誌の中で、「新しい光」が紹介されています。

 「では、『この世代』についてのイエスの言葉をどのように理解すべきでしょうか。それは、しるしが1914年に明らかになり始める時に生きている油そそがれた者たちの生涯と、大患難の始まりを見る油そそがれた者たちの生涯とが重なる、という意味であったようです」(10ページ)。

 ものみの塔の教理では、この「油そそがれた者たち」は、1935年までに満員となったので(『ものみの塔』誌1984年5月15日号、18ページ)、1914年以降に生まれて入った人がいたとしても、かなりの高齢になっているはずですが、「時々、脱落者がいるので、席が開く。その時、若い人が油そそがれた者として認められることがある。」ということで、組織は苦し紛れにグループの若返りを正当化しようとします。そうすることによって、「世代の預言」を維持できます。つまり、終わりが近いことを強調しながら、少なくても50年間(仮に、「油そそがれた者」の中に30歳の若い伝道者が入ったとした場合)、逃げ通すことができます。1914年に生きていた人の生涯と、今生きている人との障害が重なっていれば良い、ということになる訳です。

 最近、噴出してきているキリスト教会のカルト化問題の原因と対応策を示すブックレット、『真の権威とキリスト者の自由』が日本福音同盟(JEA)の社会委員会から発行されました。これは、昨年の11月に開催されたJEA信教の自由セミナーでのウィリアム・ウッド師の講演の内容をそのまま小冊子にしたものです。定価は300円です。

ご希望の方は、真理のみことば伝道協会本部まで、お問い合わせください(cult_ministries@hotmail.com、04-2921-2235)。

カルトの脱会者による自助グループ
元カルト信者の集い
 カルトの脱会者による自助グループ『いたんだ葦の会』が5月29日(月)午前10時半より、東京都東久留米市にあるカルト研究リハビリ・センターで開催されます。
学びのテーマは、『カルトと聖書 パート6』です。カルトはどのような目的で聖書を使うのか、カルト脱会後にどのように聖書を読めば良いかを学びます。参加ご希望の方は、真理のみことば伝道協会の本部まで、お問い合わせ下さい(090-8044-5751)。

マインド・コントロール問題対策DVD発売へ
 日本脱カルト協会より、『カルト:すぐそばにある危機』というDVDが制作され、発売されることになりました。若者はなぜカルトに惹かれるのか。どうして入信してしまうのか。そして、いったん、入ったらなかなか抜け出せないのはなぜなのか。ドラマ、シミュレーション、また実際の元カルト信者の体験談などから、カルト問題の謎を明らかにして行きます。定価は8,000円で高めですが、カルトの勧誘から学生を守るため、高校や大学などの現場で使えるDVDです。
ご注文は、ファックス046-263-0375、メール info@jscpr.org までお問い合わせください。

真理のみことば伝道協会主事
ウィリアム・ウッド
東京都東久留米市幸町
電話:090-8044-5751

「カルト宗教にだまされないために」ウィリアム・ウッド氏fromHarvest Time Ministries on Vimeo.