真理のみことば伝道協会

カルト宗教被害者の皆様の問題解決のお手伝いをさせて頂いております。

聖書的な愛

2012年6月21日(木)

 ドイツの音楽家フェリックス・メンデルスゾーンの祖父、モーゼス・メンデルスゾーンの話です。モーゼスは決して、いわゆる「イケメン」ではなかったようです。そのおもな原因は、背中にこぶが出来ていたことですが、ある日彼は、ハンブルクの証人の家を訪問し、そこでフルミーテという名の美しい娘に出会います。一目ぼれでした。ところが、悲しいことに、その娘はモーゼスの方を見向きもしてくれません。その家を去る時間が来ました。モーゼスは勇気を振り絞り、その娘の部屋に通じる階段を上り、何とか彼女に話しかけようとします。モーゼスは恥ずかしそうに、言いました。
「お嬢さん、あなたは、結婚は天において決められているものだと信じますか。」
「はい」と、彼女は床に目を落としたまま答えます。「あなたもそう思われますか」と返してきます。「ええ、勿論です」とモーゼスは答え、更にこう続けました。
「天ではね、男の子が生まれると、神様がその子に、どの女の子が妻であるかが告げられます。私も生まれた時、神様にこう言われました。『ところで、お前の妻の背中にこぶがあるよ。』そこで、私は神様にこう言ったのです。『主よ。女性にとっては背中のこぶは悲劇です。主よ、どうか、そのこぶを私の背中につけてください。そして、彼女を美しくしてください。』」
娘は心の奥底が揺さぶられるような感動を覚え、初めてモーゼスの目を見つめます。また、彼女は彼に向って手を伸ばし、彼と握手を交わします。後に、この娘はモーゼスの愛する妻となるのです。この娘は何に感動したのでしょうか。真の愛、自己犠牲の愛に感動したのです。モーゼスが実際に神と今のような対話をしたかどうか定かではありませんが、「この人は私のためにどんな犠牲でも払う覚悟が出来ている」と彼女は感じ取ったようです。
「主よ、どうか、そのこぶを私の背中につけてください。そして、彼女を美しくしてください。」
なかなか、言える言葉ではありませんが、聖書の語る神の愛の本質をよく表しています。特に、イエス・キリストが十字架によって示された愛と共通するものがあります。
「神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。それは、私たちが、この方にあって、神の義となるためです」(2コリント5章21節)。
この聖句にあるように、キリストは罪のない方でしたが、私たちの罪を自ら、自分の身に負ってくださいました。私たちの身代わりとなって、罪の罰を受けてくださったのです。それは、私たちの罪が赦され、私たちが神の前で義と認められるためです。こうして、聖い方が、私たちの醜さを引き受けてくださって、私たちを美しい者に造り変えてくださった、ということが言える訳です。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」(2コリント5章17節)。
 この愛に感謝しながら生きている者は、幸いです。

モルモン教の実態を暴露するBBC

2012年4月17日(火)

 先月、イギリスのBBCが「モルモン教の大統領候補者」というドキュメンタリー番組を作成しました。アメリカ共和党の大統領候補者となることが確実と見られるミット・ロムニー氏にスポットを当てながら、ベールに包まれたモルモン教会の実態に迫ります。現在、1,400万人もの信者と、巨大な富(約24兆円と推測される)を有する当教会は、テレビのコマーシャルを利用して、”I am a Mormon”(「私はモルモン教徒です」)というキャンペーンを行なっています。コマーシャルに登場する男女たちは、「家族を大切にする普通の人間」というイメージを演じたり、「人々がキリストを身近に感じられるようになってほしい」とクリスチャンらしい言葉を述べたりします。
 しかし、ドキュメンタリーの中に、正反対の証言をする元モルモン教徒も出ており、「モルモン教はカルトだ」と明言して、その具体的な根拠も挙げています。弁護士で、教会を脱会した一人の女性は、発想の自由がないことと、奇妙な行動パターンを問題にしていました。その「奇妙な行動」の一つは、「魔法の下着」の着用です。神殿でもらうこの下着は、災いから守ってくれる力があるとされているもので、モルモン教徒はそれを決して身から離しません。別の男性は、教会のカルト的体質を示すものとして、指導者への忠誠心、細かいルールの厳守、脱会した信者に対する徹底的な無視を指摘しています。「モルモン教会は、元信者の家族、社会的地位、そして仕事までも奪う」のだそうです。
 更に、ドキュメンタリーの中で紹介されたのは、「教会員を強化する委員会」の存在です。表向き、一夫多妻を実践する分派グループの悪影響から信徒を守ることが主な仕事とされていますが、実際は、教会から排斥された人や、教会に反対活動を行なっている団体を監視するグループです。教会の脱会者を懲らしめるために、19世紀にジョセフ・スミスによって設立された「ダンの部族の者たち」、あるいは「滅ぼす天使団」と呼ばれた集団の名残と見ている人もいます。いずれにしても、「教会員を強化する委員会」の中には、元CIA(米国中央情報局)や元FBI(連邦捜査局)の人間も多く入っており、彼らの「スパイ活動」の対象になった元モルモン教徒が何人も出て来ます。その一人は、ミット・ロムニーの従兄に当たる男性です。ドキュメンタリーの中で、彼は次のように証言しています。
 「私が教会を出たのは、その欺瞞的な体質に気付いたからです。指導層は、信者を騙し、またコントロールするために、教会の歴史に関する不都合な事実を故意に隠蔽しています。そのことを知って、教会から去って以来、何度も尾行された経験があります。」
 一夫多妻者をひいおじいさんに持つ当のミット・ロムニー氏は、演説の中で自分がモルモン教徒であると明言することを避けていますが、1960年代、フランスで二年半、宣教活動に携わっています。また、1980年代はマサチューセッツ州ボストン市の教会で5年間、4,000人もの教会員の監督として働いた経験もあります。また、彼が今まで、モルモン教会に対して2億4000万円ほどの献金をしたと言われています。このように、熱心なモルモン教徒であるミット・ロムニー氏ですが、教会に対して疑問を持つ人が多いことを知っているので、「モルモン教」という言葉を口にすることはほとんどなく、「イエス・キリストに対する献身的な思い」というような表現を用いて、強い政治的影響力を持つ福音派のクリスチャンに自分の信仰をアピールします。
 しかし、ロムニー氏の演説や教会のコマーシャル・キャンペーンに見られる「正統的キリスト教」のアピールは、巧妙なプロパガンダであり、嘘です。モルモン教の基本教理は、「人間が神になれる」ということです。つまり、父なる神も、イエス・キリストもかつては、普通の人間であり、自らの努力によって昇栄(進化)し、神になったという話です。また、同じ過程をたどった神々が数え切れないほど存在する、とのことです。
 こうしてモルモン教会(正式名:「末日聖徒イエス・キリスト教会」)は、聖書から逸脱しており、到底、「キリスト教」とは呼べない宗教です。ミット・ロムニー氏が共和党の大統領候補者として選ばれることが確実となった今、モルモン教に対する正しい認識を持つことに重要な意味があります。

去る1月13日に、イタリアの大型客船コスタ・コンコルディア号がティレ二ア海で座礁して転覆しました。単なる偶然でしょうが、今年はタイタニック号が沈没してから百周年に当たります。また、興味深いことに、コスタ・コンコルディア号には、タイタニック号の犠牲者の親族が乗っていたようです。今、船長の事故後の行動が事故調査の大きなポイントになっています。特に、誰よりも早く救命ボートに乗ったことが問題視されていますが、本人は記者の質問に対して、「たまたま転んで、救命ボートに落ちた」と釈明しています。しかし、どうして彼のノート型パソコンが一緒に、救命ボートに転げ落ちたのだろうと、イタリアのマスコミが皮肉ったことを言っています。
ちなみに、タイタニック号の船長は、最後まで救助活動を指示してから、船と一緒に沈む運命を自ら選びました。コスタ・コンコルディア号の船長と、余りにも対照的です。また、この間ある本で知ったことですが、タイタニックには、もう一人、勇気ある行動を取った人がいました。ジョン・ハーパーというスコットランド人の牧師で、「タイタニック号の最後のヒーロー」と呼ばれています。
ハーパー牧師は、ロンドンなどで開拓伝道をして、幾つもの教会を立ち上げました。また、伝道者としても各地を回って、素晴らしいリバイバルをもたらしました。彼は1912年に、アメリカのシカゴ市にあるムーディー教会の特伝に招かれて、そこに行く途中で事故に遭った訳ですが、タイタニックが氷山にぶつかって、船内が段々とパニックに陥った時に、ハーパーさんは乗客に向かって、こう叫びました。
「女性、子供、そしてまだ救われていない人々をまず先に、救命ボートに乗せなさい。」
次に、彼は自分の救命胴衣を、何も持っていない人に渡しました。船が沈んで、救命ボートに乗れなかった人々が冷たい海に放り出された後でも、彼は証しを続けました。板に捕まって必死に泳ごうとしている男の人に対して、「あなたは救われていますか」と尋ねました。男は、「ノー」と答えました。すると、ハーパーさんは、「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」という聖書のみことばを彼に語りました。すると、彼は海の中で主を信じたのです。そして、結局、ハーパーさんは39歳という若さで死にますが、板に捕まりながら主を告白した男性は救助されたのです。後に、彼はカナダの教会で、「私はジョン・ハーパー先生の最後の回心者だ」と証しをしています。
 ジョン・ハーパーがタイタニック号と共に海に沈んで百年たちますが、今現在、彼と同じような生き方ができる人が、果たして、どれくらいいるのでしょうか。ハーパー牧師の生き方は、まさにイエス・キリストの生き方と同じでした。
 「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません」(ヨハネの福音書15章13節)。
 キリストのような犠牲的な愛を実践するのは決して容易なことではありませんが、自分自身の罪のためにキリストが十字架にかかって死んでくださったことを覚える時、心が満たされて、人の幸せを優先的に考える力がわいてきます。小さなことでも構いません。人のために犠牲を払ってみてください。きっと素晴らしいことが起こるでしょう。

マインド・コントロール問題対策DVD発売へ
 日本脱カルト協会より、『カルト:すぐそばにある危機』というDVDが制作され、発売されることになりました。若者はなぜカルトに惹かれるのか。どうして入信してしまうのか。そして、いったん、入ったらなかなか抜け出せないのはなぜなのか。ドラマ、シミュレーション、また実際の元カルト信者の体験談などから、カルト問題の謎を明らかにして行きます。定価は8,000円で高めですが、カルトの勧誘から学生を守るため、高校や大学などの現場で使えるDVDです。
ご注文は、ファックス046-263-0375、メール info@jscpr.org までお問い合わせください。

真理のみことば伝道協会主事
ウィリアム・ウッド
東京都東久留米市幸町
電話:090-8044-5751

「カルト宗教にだまされないために」ウィリアム・ウッド氏fromHarvest Time Ministries on Vimeo.