真理のみことば伝道協会

カルト宗教被害者の皆様の問題解決のお手伝いをさせて頂いております。

危機の時に立ち上がる人々

2012年2月16日(木)

 アメリカ合衆国は、国の設立以来、最大の危機に直面していました。奴隷制度の廃止を求める北部の州に対して、南部の州の人々は、「州の権利の侵害だ」と反発し、独立宣言をほのめかしていました。国家の二分という危機的な状況の中で、第16代目の大統領として選ばれたのが、アブラハム・リンカーンでした。リンカーンが就任して数ヵ月後に、懸念されていた通り、南部の11の州が合衆国からの独立を宣言して、南北戦争が勃発します。責任の重さに押しつぶされそうになりながら、リンカーンは勇気を振り絞って、側近に次の言葉をもらしました。

 「私は、神がおられることを信じている。そして、もしそのご計画の中で、私を用いようと私を呼んでくださっているのなら、私はその召命に応じる用意ができている。」

 リンカーンはこう確信して、大統領としての任務を果たし、分裂の危機からアメリカを救ったのです。

 それからちょうど100年後のことです。アメリカは再び、存続の危機に直面しました。キューバ・ミサイル危機です。1962年10月のこと、キューバに核ミサイルを設置したソ連と、その撤去を求めるアメリカが、にらみ合いをしていました。アメリカの偵察機が射ち落されたり、核ミサイルを積んだソ連の潜水艦がアメリカの駆逐艦に追撃されたりして、いつ核戦争が起こってもおかしくない状況が、10日間、続きました。ちなみに、核戦争が起こった場合、両国で8000万人以上の犠牲者が出ると推測されていました。当時の大統領、ジョン・F・ケネディーは、核戦争の危険性が高まる中で、リンカーンの言葉を心の支えにしました。

 「私は、神がおられることを信じている。そして、もしそのご計画の中で、私を用いようと私を呼んでくださっているのなら、私はその召命に応じる用意ができている。」

 結局、ケネディーの粘り強い水面下の交渉が実を結び、ソ連の最高指導者だったニキタ・フルシチョフが妥協案に応じてキューバのミサイルを撤去。事なきを得た訳ですが、まさに、危機一髪でした。
 3月11日、東日本が地震・津波・原発事故というトリプルパンチを受けました。菅総理大臣は、今回の大惨事を「第二次世界大戦以来の危機だ」と言っています。多くの尊い命が奪われ、今も何十万人もの方々が不自由な避難生活を送っています。また、この危機的な状況から日本を救おうと懸命に働いている方もいます。特に尊い仕事をしているのは、原発の処理に当たっている方々です。その中に、50代のクリスチャン男性がいます。他の従業員より年齢が上だったから白羽の矢が立ったのでしょう。しかし、彼は神の召命を確信して、与えられた任務を果たそうとしています。

 旧約聖書のモーセも、イスラエルの民を救うために立ち上がった人物です。初めは、神の召しに対して戸惑いを感じて、「私はいったい何者なのでしょう。パロのもとに行ってイスラエル人をエジプトから連れ出さなければならないとは」とつぶやきましたが、そのような彼に対して、主なる神は、こう語っておられます。

 「わたしはあなたとともにいる」(出エジプト記3章12節)。

 私たちも、今回の惨事で希望を見失っているかも知れません。自分の無力さの前で立ちすくんでいるかも知れません。しかし、神が共にいてくださいます。力を与えてくださいます。東日本の復興のために立ち上がりましょう。