真理のみことば伝道協会

カルト宗教被害者の皆様の問題解決のお手伝いをさせて頂いております。

I'm ok,you're ok

2012年2月16日(木)

 1970年代、クリスチャンで心理学者でもあるフィル・ハリスという人が、“I’m ok, you’re ok”という本を書きました。ハリス師は、この“I’m ok, you’re ok”と言えるようになった人こそ、大人としての成長を遂げた人だと言っていますが、そこに到達するまで、私たちは幾つかの段階を経なければなりません。

 生まれたばかりの赤ちゃんは自分のことも、周りの人間のこともよく思っていません。まず、自分の今の状態に対して、不満が一杯あります。度々、空腹を覚える。おむつが汚れて、気持ち悪い。自由に身動きが出来ない。また、「ぎゃー」と泣いても、周りの人がすぐには面 倒を見てくれないことがある。こちらのニーズを正確に把握してくれないこともある。赤ちゃんはとにかく、自己中心です。夜中であろうと、何時であろうと、大人の都合を全く考えないで、要求をするばかりです。まさに、“I’m not ok, you’re not ok”です。

 しかし、1-2年経つと、子供は少しずつ、自分で色々なことができるようになります。好奇心旺盛で、色々なことに挑戦します。トイレの水で遊んだり、食器戸棚のものを全部出して散らかしたりする訳ですが、本人は楽しくやっています。ところが、大人たちが「やめなさい。何やってるの」と怒ります。これは、“I’m ok, you’re not ok”という成長段階です。

 また、十代になると、自信がなくなり、周りの友達のほうがルックスが良かったり、頭が良かったりするように思えてきます。これは、“I’m not ok, you’re ok”ということです。しかし、その十代の子供が周りから愛情を注がれ、励ましを受けると、更に成長して、ついに、“I’m ok, you’re ok”と言えるようになる、というのです。「私も大切な存在だし、あなたも大切な存在です」と言える人は、健全な心を持っています。

 これはあくまでも心理学の話ですが、聖書とも一致しています。聖書の大切な命令は、「神を愛し、人を愛せよ」ですが、どのように人を愛すべきですか。自分と同じように、です(マルコ12・31)。つまり、「私はokです」と言えなければ、人を愛することなど、とても困難です。しかし、今、自分のことをokだと言える人は、どれくらいいるのでしょうか。ほとんどの人は劣等感があったり、自尊心が低かったり、セルフ・イメージが悪かったりして、自分のことをokだとは思っていないのです。

 聖書の中に、「私はokです」と言える確かな根拠があります。人間は神の姿に似せて造られた者で、神の作品です。ですから、神にとっては、とても貴重な存在になる訳ですが、私たちは罪を犯してしまいました。たとえで言うなら、それは奇麗な絵に泥を塗ってしまうようなことです。絵に泥を塗ってしまうと、画家の画いた絵が見えなくなってしまいますが、そこで画家にとって絵の価値がなくなる訳ではありません。その絵を掃除して、元の姿に戻す技術を持っているなら、です。私たちは神の作品に泥を塗って、それを駄 目にしてしまっています。そこで、自分の罪に気付く時、“I’m not ok”ということになりますが、神が救いの招きをしてくださいます。

 「あなたはそれでも、私の作品です。貴重な存在です。私のところにいらっしゃい。その泥を落とし、元どおりの姿にしてあげよう。」

 これが福音です。