真理のみことば伝道協会

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九転十起生

2015年10月15日(木)

 「九転十起生」。
 これは、幕末から大正という激動の時代を切り開いて行った実業家、広岡浅子のペンネームです。ご承知のように、NHKドラマ「あさが来た」のヒロインあさのモデルです。1849年に三井家の令嬢として生まれた浅子は、幼い時から学問に強い興味を持ちますが、「女に教育は不要」という当時の商家の習慣は固く、家人から読書を禁じられます。やがて、17歳の時、大阪の豪商である加島屋の次男と結婚します。女性は器物同様に扱われた時代でしたが、使用人に任せて業務にかかわろうとしない商家の風習に疑問と限界を感じた浅子は、筆記や算術を独学するようになります。彼女の努力の甲斐があって、明治維新の動乱の中で、かなり危なくなっていた加島屋の財政が立ち直ります。更に、浅子は1884年に炭鉱事業に参画し、福岡県飯塚市にある炭鉱を買収し、開発に着手します。その際、単身炭鉱に乗り込み、身を守るためにピストルを持ち歩いていたと言われています。このように、男もためらうような冒険的な事業に敢えて乗り出したので、狂気扱いされることも度々あったといいます。1888年に加島銀行を設立し、1902年に大同生命創業に参画するなど、加島屋は近代的な金融企業として大阪の有力な財閥となります。
こうして、浅子は明治の代表的な女性実業家として名を馳せた訳ですが、60歳の時に乳癌を患い、大きな挫折を味わいます。それまで、「九転び十起き」の精神で様々な困難を乗り越えた彼女でしたが、救いを求めて、大阪基督教会を訪ね、宮川経輝牧師から福音を聞きます。聖書の教えに、浅子は、「わが身の傲慢な事が解り、今までの生涯が恥ずかしくも馬鹿らしくも思われ」たのです。その後、洗礼を受けて、走り続けた生涯でやっと心の平安を得たのです。その生涯の中で、浅子は何度も転んで、起き上がって来ましたが、最後に起き上がった場所は、神の御手の中でした。
 聖書にも、「九転び十起き」と同じような言葉があります。
 「悪者よ。正しい人の住まいをねらうな。彼のいこいの場所を荒らすな。正しい者は七たび倒れても、また起き上がるからだ」(箴言24章5―16節)。
 何度、転んでも起き上がる。困難な状況にあっても、希望を捨てずに、チャレンジし続ける。人生の基本中の基本だと言っても過言ではありません。しかし、誰であれ、地面から起き上がらなければならないと分かっていても、周りから「頑張れ!」と声援を受けても、なかなか立ち上がれない時があります。もう、力が尽きてしまっています。どうすることもできないのです。そのような時に、もはや諦めるしかないのでしょうか。いいえ、まだ道が一つ、残っています。それは、広岡浅子のように、造り主なる神を求めて、聖書の約束を握り締めることです。
 「正しい人は、神様の指示に従って歩みます。神様はその一歩一歩をお喜びになるのです。たとい倒れても、それで終わりではありません。神様がしっかり支えておられるからです」(詩篇37篇23―24節、『リビング・バイブル』)。
 あなたも、神の力強い御手に支えられて、再び、起き上がることができますように。