真理のみことば伝道協会

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ものみの塔の移り変わる教理

2012年2月16日(木)

 2007年5月1日号の『ものみの塔』誌において、誰が天国に行けるかということに関する重要な教理変更が発表されました。今までの組織の教えでは、「天的クラス」(天からキリストと共に地球を支配する144,000人)の数は、1935年に満たされ、それ以後、「大群衆」(地上の楽園に入る人々)を集めるわざが始まった、ということになっていました。しかし、1935年以前にバプテスマを受けた人々の高齢化に伴い、大きな問題が出て来ました。それは、144,000人だけが「キリストの忠実で思慮深い奴隷」として、エホバの証人に「霊的食物」を与えることができるとされていたことです。つまり、144,000人が全員、地上から姿を消すと、組織の「霊的権威」が大きく揺らぐことになる訳です。そこで、5月1日号の『ものみの塔』誌の「読者からの質問」の中で、組織は「新しい光」を、次のように発表しています。

「一方、時たつうちに、1935年以後にバプテスマを受けたクリスチャンの中にも、自分は天への希望を持っている、と霊によって証しされる人が出てきました。(ローマ8:16-17)したがって、天への希望を抱くようクリスチャンを召すことがいつ終わるかに関して、明確な時を述べることはできないように思われます。」

さらに、2008年1月号の『ものみの塔』誌において、「これらのすべての事が起こるまで、この世代は決して過ぎ去りません」という聖句(マタイ24:34)の「この世代」は、144,000人の残りの者(生き残っている人々)を指している、との発表が行なわれるようです。これも、大きな変更です。組織の教理では、元々、世の終わりを見ることになっている「この世代」は、1914年の出来事を見た世代であるとされていましたが(『ものみの塔』誌1984年10月1日号、23-24頁)、1995年11月1日号の『ものみの塔』誌で、ハルマゲドンの時に生きている「邪悪な人々」であるということになりました(10-17頁)。144,000人の残りの者が世の終わりを見るという「新しい光」によって、信者たちの間で、「ハルマゲドンは近い」という期待感が生まれて、再び、布教活動に力が入るかも知れません。また、ある専門家は、組織は近々、144,000という数字を象徴的な数字にするのではないか、と予想しています。「天的クラス」の数の制限がなくなれば、144,000人が地上からいなくなる心配が解消されるので、世の終わりの預言が外れたことへの弁明をせずにすみます。